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葬儀のマナー

お悔やみの手紙

お悔やみの手紙を送る
訃報を受けたら、まずは弔電で弔意を伝え、併せてお悔やみ状を初七日までに出しましょう。便箋は白地のものを使い、封筒は2重の封筒ではなく、1重のものを使用しましょう。これは、2重が「不幸が重なる」といった意味合いがあるためです。
慣れない場合は毛筆でなくてもかまいませんので、必ず手書きで書くようにしてください。
文章を書くときには、以下の点に気をつけてください。
1.通常、「拝啓」などの頭語は記載しない。あいさつ文なども省いて、すぐに本題へ入ります。自分の近況なども記載しない。
2.「重ねがさね」「度々(たびたび)」「益々(ますます)」「また」「再び」「追って」など、繰り返しを意味する忌み言葉は使用しない。
3.繰り返しを意味する言葉を避けるため、追伸なども記載しない。
4.慰め、励ますことを中心に、簡潔にまとめます。
5.頭語がないので、「敬白」などの結語も記載しない。
次に、具体的な文例をご紹介します。
文例
ご主人様がご急逝されたとのお知らせを承り、驚きとともに悲しみにくれております。
ご家族の皆様にはさぞかしお力落としのこととお察し申し上げます。
とりわけ奥様のお嘆きを思うとお慰めのことばもございませんが、
どうぞこのうえは一日も早く立ち直られますよう、お祈り申し上げます。
私はただいま札幌支社赴任中の身にて、 ご葬儀に間に合いませんことをどうかお許しください。
ご霊前にお花をお供えいただきたく、心ばかりのものを同封いたしました。
遠路よりご主人様のご冥福をお祈り申し上げます。
合掌
このように、お悔やみ状には、
1.逝去を知った驚きの気持ち
2.ご遺族の気持ちを慰め、励ます言葉
3.葬儀に参列できなかったことへのお詫び
4.同封した香典をご霊前に供えていただくお願い
5.故人の死を悼み、冥福をお祈りする言葉
などの要素を込めます。短い中にも、心のこもった手紙になるようにしましょう。
敬称
弔電を送る際の宛名は喪主宛にし、喪主が誰か分からないときは、「故○○○様御遺族様」とします。
故人宛に送るものではありませんので、注意してください。
敬称を用いる故人は、喪主から見た関係で表します。
敬称一覧表
父 ご尊父様(ごそんぷ)・お父様・父上様
母 ご母堂様(ごぼどう)・お母様・母上様
祖父 ご祖父様
祖母 ご祖母様
夫 ご主人様・ご夫君様(ごふくん)
妻 奥様・奥方様・ご令室様(ごれいしつ)・ご令閨様(ごれいけい)
息子 ご子息様(ごしそく)・ご令息様(ごれいそく)
娘 ご息女様(ごそくじょ)・ご令嬢様(ごれいじょう)

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