座礼焼香
座礼焼香とは、畳敷きの式場の場合に多く用いられるスタイルです。 座礼焼香の場合も、基本的な手順は立礼焼香と同じです。
違うのは、まっすぐ立ち上がらないということだけです。移動は常に腰を落とし、ご焼香は正座して行いましょう。
このときの移動の作法を「膝行・膝退(しっこう・しったい)」と言います。
(1)親指だけを立てて、他の指を握ります。(2)そのまま両腕を身体の両脇よりもやや前に置き、力を込めて身体を少し持ち上げるようにしながら、膝を少しずつ前に出しながら移動します。
正座を長くしていると、焼香の際に足がしびれて動けなくなることがあります。
正座から立ち上がる前に一度、10本の足の指の腹をすべて床につけるようにして体重をかけると、少し改善されます。
座礼(ざれい)焼香の順序
1. ご遺族に一礼し、腰を屈めて焼香台へ向かいます。
2. 座布団の前で両手を使って膝立ちし、にじり寄って正座したら遺影(ご本尊)に一礼、ご焼香は立礼と同じ作法で行います。
3. ご焼香が済んだら、遺影(ご本尊)に向かって合掌します。
4. 両手を使って膝立ちし、そのままの姿勢で後退し、中腰になったら僧侶・ご遺族に一礼して、中腰のまま席に戻ります。